親知らず抜歯後の痛みも落ち着いてきたので、韓国での親知らず抜歯したときの一連の流れについて書いてみたいと思います。
韓国で埋没した親知らずを抜歯しようかどうか悩んでいる方の参考になれば幸いです。
先に結論から
韓国で埋没した(歯茎の中に埋まっている)親知らずを抜く必要があるのであれば大学病院での抜歯をおすすめします。韓国語での会話が可能であればソウルにある江南セブランス病院は割とすぐに手術できますが、日本語や英語の通訳が必要であれば同じくソウル市内にある本院の新村セブランス病院が良いかもしれません。ただしその場合は抜歯までに3ヶ月以上待つ必要があります。
きっかけ
親知らずを抜くことになったきっかけは、今年の7月頃行きつけの歯医者で、下の両側に生えている親知らずの状態が良くないので大学病院で抜いたほうが良い(今通っている歯科クリニックでは抜歯不可)とアドバイスを受けたことです。
レントゲン写真で自分の歯を見るとたしかに横向きで埋没していた親知らずの頭が出てきており、となりの奥歯を圧迫している様子がわかりました。
病院探し
ネットで検索し、韓国で歴史が最も古い歯科大学(歯学科)を持ち、かつ日本語通訳サービスのある新村セブランス病院
(ソース:http://www.yuhs.or.kr/jp/yuhs_network/hospital/dental_hospital/)
に8月末ころ電話したところ、親知らずの抜歯でも3ヶ月待ちとのこと。
次善の策として分院の江南セブランス病院 の口腔顎顔面外科(口腔外科、구강악안면외과)に電話をしてみました。こちらは国際クリニックはなく、韓国語でのやりとり。すると、「予約無しでいつでも来れますよ。ただし抜歯のオペは診察後2週間後になります」との返答。同じ延世大学で教育を受けているはずの医師ならばクオリティは本院と遜色ないだろうとの独断のもと、本院よりも早く抜歯ができる江南セブランス病院に行くことにしました。
病院初訪問
9月初旬に有給を取り、アポなしで江南セブランス病院へ。病院は地下鉄駅盆唐線のハンティ駅から徒歩10分の場所。歯科大学は1棟の3階にあります。最初は広くて迷いました。
まずは3階の院務チーム(원무팀)で受付をして病院の診察カードを発行してもらい、同じフロアにある口腔顎顔面外科へ。受付で症状や来院目的を記入を韓国語で記入したのちに、歯のレントゲン撮影をしました(レントゲン・CT室も同じフロアにあります)。その後、1時間ほど待たされて先生の診察。若い感じの教授の先生でした。痛みがなければ今抜く必要はないが、いつかは抜かなければならないとのことだったので、左右両方抜きたい旨を伝えました(まずは右下の親知らずから)。アシスタントの先生に手術の概要説明と同意書(どちらも韓国語)にサインをし、受付でオペ日の予約をし、ふたたび院務チームで支払いをしてその日は終了(神経が親知らず近くを走行しているため本来はCT撮影もあったのだが、次回のオペ前に行うことに)。近くの薬局で薬を処方してもらいました(オペ当日とオペ後に飲む抗生物質と鎮痛剤3日分を受取)。
そして抜歯当日
オペ当日。院務チームに行き、CT撮影の費用を先払いし、CT室で撮影した後に口腔顎顔面外科へ。前の治療が長引いているようで1時間待ち。いよいよ手術が始まりました。最初は麻酔をし、5分ほど待った後に右下親知らず付近の歯茎を切開し、親知らずをドリルでいくつかに割った後に残りの切片を引き抜く、という手順。痛みはないのですが、ドリル音が耳元で響き渡り、歯を割るときのメリメリという音で大量の脂汗がでました。最終工程でかなりの痛みがあったものの、オペ自体は20分ほどで終了。涙目で看護師さんから術後の注意事項を聞き、院務チームで再び支払いを済ませて1回目のオペ終了。1週間後に抜歯をしました。
2回目の抜歯
そして2回目は約2ヶ月後の11月半ば、左下の親知らずを抜歯しました。全快よりも奥まったところに歯が埋まっていたようで今回は1時間ほどかかりました。ただし前回ほどの痛みはなかったです。前回は1週間ほど痛みが続き、処方した薬ではたりずに市販の痛み止めを使った話を執刀医の教授の先生にしたところ、今回は別途鎮痛剤(韓国ヤンセンのウルトラセットという薬でした)を1週間分処方してもらいました。
抜歯後の経過と食事
抜歯後の経過(2回目の方です)と食事は以下の通りです。
親知らず抜歯当日と1日後の食事です。熱はひとまず平熱まで下がりました。鎮痛剤が効いて抜歯後の痛みはだいぶ抑えられている感じですが、左下の頬の腫れが大分出てきています。
〈当日〉
夕食: サムゲタン風のお粥、具をすりおろした豚汁
〈1日後〉
朝食: ヨーグルト、梨をすりおろしたジュース
昼食: アワビのお粥
夕食: サムゲタン風のお粥、具をすりおろした豚汁、細かく切った梨
間食: ヨーグルト、プリン
親知らず抜歯後2日目。頬がかなり腫れました。
〈抜歯後2日目の食事〉
朝:ヨーグルト、ゼリー、プリン
昼:梅粥。細切りの梨。
夜:豚汁の具をすりおろしたスープ。細切りのふかしたさつまいも。細切りのブロッコリー。細切りの梨。
親知らず抜歯後3日目。鎮痛剤の副作用でふらふらしながら仕事。
〈抜歯後3日目の食事〉
朝:ヨーグルト、ゼリー、プリン
昼:梅粥。細切りの梨。細切りのブロッコリーとみじん切りの人参。
夜:きのこのクリームスープ。細かく切ったクロワッサン。細切りのブロッコリー、細切りのふかしたさつまいもとトマト。
〈抜歯後4日目の食事〉
朝:ヨーグルト、梨
昼:お粥、梨、ブロッコリー
夜:お粥、クリームスープ、梨
〈抜歯後5日目の食事〉
朝:ヨーグルト、梨
昼:お粥、梨、ブロッコリー、トマト
夜:お粥、サラダ、梨、柿
痛みも大分おさまり、野菜や果物は細かく切らずに
通常の大きさで食べられるようになってきました。
まとめ
ソウルで埋没した親知らずを抜く必要があるのであれば大学病院での抜歯をおすすめします。韓国語での会話が可能であれば江南セブランス病院は割とすぐに手術できますが、日本語や英語の通訳が必要であれば本院の新村セブランス病院が良いかもしれません。ただしその場合は抜歯までに3ヶ月以上待つ必要があります。
〈病院情報〉
江南セブランス病院 口腔顎顔面外科
강남세브란스병원 구강안면외가
Tel: 1599-6114
Address : 06273 서울특별시 강남구 언주로 211 (도곡동) 강남세브란스병원 1동3층
韓国語を話せるようになった経緯や勉強方法についてのエントリーはこちら。
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