はじめに
最近の株高やFIREブームを受けて投資を始めてみたいけど、何から始めれば良いか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は『お金は寝かせて増やしなさい』をご紹介します。
どんな人におすすめか
・投資を始めてみたい人
・インデックス投資に興味がある人
・自分の資産を増やしたい人
この本の要約
感想要約
・米国ETFインデックス投資についてステップバイステップでわかりやすく解説されている
・自分のリスク許容度を定量的に知ることができて大変有用だった
・自分の投資スタンスを再確認することができた
この本を読んでやってみるアクション
・自分のリスク許容度を再確認する
・確定拠出年金の銘柄を見直す
・インデックス投資を継続する
なぜインデックス投資なのか
本書はインデックス投資を15年やっている個人投資家の水瀬ケンイチさんによるインデックス投資指南書です。著者はインデックス投資を勧める理由を以下のように述べています。
2.世界標準のスタンダードな投資方法だから
3.お金の基礎知識として日常に役に立つから
どれも納得できる理由です。特に3.は投資を始めると自分で情報を取りにいくようになるので知識が少しずつ蓄積されているのを私も日々実感しています。本書でも紹介されている『ウォール街のランダムウォーカー』や、『お金の大学』も基礎知識を増やしていく上でお薦めの1冊です。
メリット・デメリット
著者はインデックス投資は投資信託の1種でありそのメリット・デメリットは以下であると言及しています。
私は最近まで米国株インデックスの投資信託を購入していましたが、メリットの1.と2.についてその通りだと思いました。無理のない金額で月々積み立てられるし、S&Pに連動しているので分散もある程度効いていて安心感があります。
デメリットの1.については銘柄を選べば手数料が低くて実績のある商品も選べるので、個人的には大きなデメリットではないのかなと思います。例えば楽天証券の楽天・全米株式インデックスファンドは手数料が年0.162%とかなり低く抑えられています。
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 投資信託 | 楽天証券
自分のリスク許容度を知る方法
個人的に本書で最も役立ったの内容の一つは自分のリスク許容度を知る方法についてです。リスク許容度については本書では以下のように説明されています。
リスク許容度とは、投資家の許容できるリスク範囲のことで、資産運用で発生する損失を1年間でどの程度受け入れられるかの度合いを言います。
具体的な算出方法についても記載しています。「ファンドの海」とういサイトが紹介されておりとても参考になりました。自分のポートフォリオの30年の期待リターンやリスクを算出することができます。年数も調整可能で例えば10年や20年での試算も可能です。ちなみに著者のリスク許容度は30%とありました。
まとめ
本書では他にも証券口座の具体的な解説方法や、投資継続のコツ、著者の投資15年実践記、インデックス投資のマンガが挿入されていたりと初心者でも分かりやすくインデックス投資が理解できるような工夫が随所になされています。投資に関する本やインターネット記事は、私のような素人が100%鵜呑みにできないような内容のものも多いですが(自動車のレビュー記事のように商品の欠点がオブラートに包んだ表現になっていたり、自社商品に誘導するような内容だったりするものもあります)、本書は投資初心者の目線に立った、投資初心者だけではなく投資を行うすべての人にお薦めできる良書です。