はじめに
答えのない問いの前に立ち尽くしたことはありませんでしょうか?
私はVUCA時代とか言われても、どうしたら良いかわからず、見知らぬ旅行先で食事をするときもネットレビューをひととおり見ないとお店を選べません…
そんな人におすすめの本がありましたのでご紹介します。
私はビジネス書や自己啓発書が好きで週に1-2冊のペースで読んでいます。その経験をふまえて、40代サラリーマンの視点で感じたレビューを書きたいと思います。
この記事を読めば、自分の軸を持った人になるきっかけを掴めるかも知れません。
・正解のない問題に自分なりの答え、すなわち意見が持てなければ、人生も生活もぐちゃぐちゃにされてしまう
・「正解のない問題」について自分の意見を明確にして、自分オリジナルな人生をつくっていこう
購入動機
もともとちきりんさんの本やブログが好きで、新刊が出たことをダイヤモンド・オンラインで知り、購入しました。
私のおすすめ本は以下になります。
この記事を読んでくださっている皆様に役立ちそうだと思ったポイントをいくつか紹介します。
重要な問題には「正解」がない
世の中の問題には正解がある問題と正解がない問題がある。前者は1+1=2のような計算や歴史的事実など、後者は転職すべきか、結婚すべきかなどの個人的な問題である。重要な問題には正解がない。それは「どんな人生がもっもとよい人生なのか?」という問いに正解がないからだ。そのような問題には答えではなく「意見」が存在する。自分の意見を明確にするために考え尽くす必要がある、と著者は述べています。
この考え方には私も賛成です。なぜならどんな人生が自分に良いのかを最もよく知ることができるのは自分自身であり、選択した結果、利益もしくは損失を受けるのは自分自身であるからです。
ポジションが明確ならば「意見」
「意見」の対になる言葉が「反応」です。反応の例はテレビに向かってつぶやく独り言です。意見は自分の立場を明確にすることで、例えばあることに対して賛成または反対を表明することになります。
著者は「反応」しかしない人と「意見」を発信する人との間でSNS時代の新しい格差につながると述べています。なぜならば、市場全体としては「意見を言っている人=自分のアタマで考えることにより、”ゼロからイチ”をクリエイトしている人」と「他者が創り出したコンテンツや意見に反応だけしている人」は明確に区別され、前者は市場から高く評価されている、というのが著者の主張です。
「反応」はたとえばいいね!ボタンだったり、賛成でも反対でもないコメントなどを指しています。
私はこの「反応」と「意見」の違いを明確に区別できていなかったのですが、自分が今までやっていたことのほとんどが「反応」であったことに気づきました。
一方で、無意識に「意見」を発言・発信していたことにも気づきました。ツイッターで気になる記事を共有しただけでも、それが集まると自分の「意見」になりますし、会議で「○○さんの意見に賛成です。なぜなら〜だからです」と発言すれば自分のポジションが明確になるので「意見」になるからです。
私のポイント
本書の主張には賛成です。なぜなら自分の価値観がはっきりしていないと答えの無い問題に対峙したときにどのポジションをとればよいかわからず、どの選択肢を選んだとしても納得感が得られず、不満が残ったり不幸な結果につながってしまうからです。
例えば、早期退職制度で他の会社に転職したほうが良いのか、今の会社に残ったほうが良いのか、ワークライフバランス重視でいくか出世を目指して仕事にフルコミットするか、老後資金形成のための投資リスクをどこまで許容するか、などがありますが、自分の価値観をベースに選択をしないとどのコースに行ったとしても不幸な結末になりかねないです。
そうならないために、ひとつおすすめの方法は価値観マップをつくることです。
私は以下の動画を参考に価値観マップを作ってみましたが、今後の人生の方向づけにとても役立ちました。
まとめ
今回上記で紹介したのはこの本の前半部分ですが、後半ではSNSでの具体的な発信方法や高い自己肯定感につながる自我の確立や承認欲求について、そしてオリジナルな人生を歩むための考え方が書かれています。ブログ運営やツイッター投稿のやり方の参考になりました。
また巻末には「意見」を持つための練習問題があり、実際やってみましたがとても面白い作業でした。
会社員だけでなく、自分の生活や人生をより良くしたいすべてのひとにおすすめできる本です。
最後までお読みいだたきありがとうございます。
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