はじめに
「何者にもなれなかった40代、50代」という言葉を聞いてドキッとしたことはありませんでしょうか?
私もそのひとりです。プレジデントオンラインの以下の記事を見て思うところがありました。
「何者にもなれなかった40代、50代」問題についてどう対処すれば良いか、最近読んだビジネス書を軸にまとめてみました。
何が楽しくて、何が嫌か、何にわくわくするか
上でご紹介したプレジデントオンラインの記事では以下のように記載されています。
「50代男女は、ただただ『このまま行ったらどうなっちゃうんだろう』と途方に暮れています。何でも答えがどこかにあると思っている偏差値重視世代ゆえか、誰が言っているのかわからない一般論を、正解だと思って自分をそこに合わせてしまう。結局、合わなくて悶々とするのは本人です。自分は何が楽しくて何が嫌か、何にわくわくするか、まずそこが重要なのに」
自分が何が楽しくて、何が嫌か、何にわくわくするかを見つけるおすすめの本としては『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方」』があります。
まず1番大切なのは大事なこと(価値観)を知る事だと著者は主張します。自分の価値観を知ることによってなぜ自分はその仕事をやるのか?が明確になるからです。価値観が明らかになると何をやって何をやらないかの優先順位づけができます。
『7つの習慣』でも「終わりを思い描くことから始める(Begin with the end in mind)」とあります。自分はどうなりたいのか?それはどんな価値観からなのか?を探すことが真っ先にやるべきことなのです。
本書では5つの質問をやることによって自分の価値観を明確にしていきます。質問の1つを紹介すると「幼い頃や思春期にあった、今の自分に1番大きな影響を与えている出来事or経験は何ですか?それらが自分の価値観にどう影響を与えましたか?」とあります。
次に得意なことを探します。自分の得意なことをやることによって、自分を活かしながら自分だけが使える勝ちパターンを手に入れることができると本書では書かれています。
短所を改善したところで他の人と同じレベル(あるいはそれ未満)に到達するだけで尖ることができないからです。
得意なことを探し出す質問のひとつとして興味深かったのは「最近イラッとした、もしくは心がざわざわしたのはいつ?」という質問です。
より詳しい内容を知りたい方は以下のエントリーをご参考ください。
assimpleaspossible.hatenablog.com
「いつ転職(退職)しても大丈夫な自分」になる
また、記事中以下の記載もありました。
「退職後を視野に入れて、在職中にスキルや人脈といった、後でマネタイズに繋がる自分の資産を蓄積しておくべきです。そう考えれば、会社は宝の山。今やるべきことはたくさんあります。辞めたら、そこに二度とアクセスできませんから」
『転職が僕らを助けてくれる』では「転職活動」と「転職準備」は車の両輪で、転職活動が100点で転職準備が0点でだと結果は0点になってしまうと著者は主張します。
なので、「いつ転職しても大丈夫な自分」になるために日々の仕事をやっていく必要があると記載されています。
考え方として、「他の人がやらない仕事」=会社の利益に直結するが地味で社内の評価につながりにくい仕事に転職で強くPRするチャンスが隠れており、著者のおすすめは「半径3メートル以内」のルールや仕組みを変えることです。
たとえば、普段業務で使っている書類フォーマットを換えてみたり、業務で使うツールを変えてみたりすることと本書では例示されています。
転職準備と退職を視野に入れた準備は内容が違ってくるかもしれませんが、今働いている会社を辞め、次のキャリアパスのための準備という意味では共通する部分があるかと思います。
詳しい内容を知りたい方は以下エントリーをご参考ください。
assimpleaspossible.hatenablog.com
まとめ
記事の最後には
今の会社で先が見えているなら、1週間に1時間でも捻出して、次のステップに向けた助走を始めたほうがいい
とあります。
このエントリーは自分の価値観を通じてやりたいことを知り、今与えられた環境を生かして次に備えることで「何者にもなれなかった40代、50代」問題に対処していくという内容でした。
わずかずつでもアクションを起こして一歩一歩前に進む助けになれれば幸いです。
今後も参考になるような記事を書いていきたいと思います。
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