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【書評・要約】FIRE 最強のリタイア術

はじめに

最近はメディアなどでFIRE(Financially Independence, Retire Early)という言葉をよく見かけるようになりました。

 

1年間の生活費 x 25年分を株式50%、債権50%に投資し、年4%ずつ切り崩していくと30年間以上持続する、という内容が有名ですが、株価は常に一定の比率で上がっていくわけではなく、大暴落や大きな出費があった場合は破綻してしまうのではないか、という疑問はありませんでしょうか?

 

そんな疑問を解決する本がありましたので紹介します。

 

結論から言うと、暴落や大きな出費があっても資産を守る対策があります。

 

 

私はビジネス書や自己啓発書が好きで週に1-2冊のペースで読んでいます。
その経験をふまえて、40代・50代の方に役立つような内容をご紹介したいと思います。

 

この記事を読むとFIRE後や定年退職後のマネープランについてより理解を深めることができます。

 

◆ どんな人におすすめの記事か◆ ・FIREに興味のある人

・現在投資をしている人

・引退後のマネープランを考えている人

 

◆ 本書の要約◆
・お金は血を流してでも得る価値のあるものだ

・お金はそれほど壮大で複雑なものではない。シンプルな教訓ばかりだ  

・もしお金を理解すれば、人生は信じられないほど気楽なものになる。  お金を理解していなければ人生は信じられないほどつらいものになる

 

このエントリーでは、FIREや定年退職後の対策で参考になりそうなポイントに絞って紹介したいと思います。

 

 

4%ルールとは

4%ルールは、退職プランと経済理論を研究したトリニティ大学における論文がベースになっています。

https://www.aaii.com/files/pdf/6794_retirement-savings-choosing-a-withdrawal-rate-that-is-sustainable.pdf


一定額の貯蓄額を持っている退職者がポートフォリオから毎年、一定割合の金額を引き出しつつ、残りの資金をそのまま投資しておいた場合、ポートフォリオがどうなるかを調べたものです。

 

結論をざっくり説明すると、株式50%、債権50%に投資しポートフォリオの4%の資金で1年間の生活費を賄えば、貯蓄が30年以上持続する可能性が95%であるという内容です。

 

 

4%ルールの大きな問題点

著者は以下のように述べています。

 

4%ルールの最も大きな問題点は、必ずしも成功が保証されていないということです。

 

つまり、5%の確率でFIRE生活が破綻してしまう可能性があるということです。

 

このリスクを低減するために著者は2つの対策を編み出しています。ひとつは現金クッション、もうひとつは利回りシールド、というものです。

 

現金クッションとは、預金口座に入れておく緊急時の準備金のことで、下落相場のときにポートフォリオを取崩す必要がなるなるというものです。


生活防衛資金という呼び方のほうがしっくりくるかもしれませんね。3ヶ月分〜2年分を確保するのが目安という話をよく聞きます。

 

現金クッションの計算式は以下の通りです。

 

現金クッション = (年間支出 - 年間利回り)x 年数

 

もし年間支出が400万円 で、年間利回りは2%だったと仮定し(1億円 x 2% = 200万円)、

 

下落相場の年数が仮に5年だとしたら 

 

(400 - 200 ) x 5 = 1,000 万円

 

となります。 

 

利回りシールドとは、米国ETFなどで支払われる分配金(配当金や利子)のことで、株や債権などの資産を売却せずに現金として入手できるものです。

 

また著者は資産を以下に組み替えることで、利回りシールドを強化できると述べています。

 

利回りシールドを強化する資産

・優先株

・REIT

・社債

・高配当株

 

もし利回りを3%にすれば、現金クッションも

 

(400 - 300 ) x 5 = 500万円

 

と半額になります。

 

 

お金を浮かすために旅行をする

さらに筆者は、年間支出を維持するためのユニークな提案をしています。旅行をする、というものです。


旅行はお金を使うもので、生活を節約するためのものではないのでは?と私も思っていました。

 

著者はFIREした後に世界一周旅行を1年間したところ、その費用はなんと4万ドル(約520万円)で、カナダでの1年間の生活費と変わらなかったそうです。


それは西欧など物価の高い地域と東欧や東南アジアなど物価の安い地域を組み合わせたためです。

 

確かに、タイなどに滞在すれば物価は米国よりも安いため、生活コストは下がります。

 

発想がとてもユニークで、示唆に富む提案だと思いました。

 

 

バケツシステム

著者はまた、リタイア後の資金を管理するために「3つのバケツ」に分けましょう、と提案しています。


1つ目はその年に使う予定の資金を入れておくバケツ

 

2つ目は現金クッションを普通預金口座に入れておくバケツ

 

3つ目は利回りシールドから受け取るお金を移管するバケツ

 

もしポートフォリオに含み益があれば、ETFの一部を売却して足りない分をうめあわせ、含み損があれば、現金クッションを使って足りない部分を埋め合わせることを勧めています。

 

また、株式相場が回復したときは現金クッションを補填するようにしましょう、と述べています。

 

 

バックアッププラン

下落相場が長引いたときは実行できる複数のバックアッププランの用意が本書では推奨されています。


著者は以下の5つを上げています。

 

バックアッププラン1: 利回りシールドの利用


バックアッププラン2: 現金クッションの利用


バックアッププラン3: 地理的アービトラージを使って生活費を抑える(= 旅行をする)


バックアッププラン4 :サイドハッスル(副業)を始める


バックアッププラン5: 一時的にパートタイムの仕事に復帰する

 

バックアッププランの4はサイドFIREと呼ばれています。

 

またバックアッププラン5は仕事を続けたいけど、より柔軟性のある働き方を求めているという人に向いているスタイルだと思います。

 

いくつもバックアッププランを用意しておくことには私も賛成です。

 

 

終わりなき再リタイア

上記の4%ルールは定年退職後の30年間という前提ですが、アーリーリタイアをした場合はどうなるのでしょうか?


FIRE Calcというツールで、早期リタイア後の30年間のシナリオを確認することができます。

 

FIRECalc: A different kind of retirement calculator

 

ここに年間支出と資産額、年数をドル換算して入力することで簡易的にシナリオを見ることができます。


ここで毎年見直しをすることで、新たに30年間のシナリオを確認することができ、より長い機会に対応することができるようになります。

 

 

まとめ

FIRE後や定年退職後に暴落や大きな出費があっても資産を守る対策方法について『FIRE 最強のリタイア術』の内容を紹介しながら解説しました。

 

本書はFIRE達成のやり方からFIRE後のプランについて具体的に書かれています。


著者の半生にそって書かれており、物語としても楽しめます。
中国の貧しい家に生まれた著者が、カナダに移住し、30代でFIREを達成していった過程が、著者のその時々思いや考え方と共に綴られています。

 

また、FIRE達成までの貯蓄や投資方法、子供がいる場合、FIRE後の長期旅行中の子供の教育はどうするのか?などについても説明されています。

 

個人的には、FIRE後の対策についても実践的なアドバイスがありとても参考になりました。


ここまでお読みになって内容に興味を持ちましたたら、ぜひ本書を手にとっていただければと思います。

 

 

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