はじめに
M1(M2) Macでゲームの配信をやりたいけどどのキャプチャーボードを使えばよいかわからない！ とお悩みでしょうか？
ゲームの配信や録画用として、キャプチャーボードは必須アイテムとなっています。今回は、Mac用として人気のあるElgatoとAverMedicaのM1/M2用キャプチャーボードを比較し、それぞれの特徴や性能、価格などを詳しく解説します。あなたに合ったキャプチャーボードの選び方についてもお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。
私はファミコン世代で30年近く趣味でゲームをやっており、最近ではスプラトゥーン2と3を合わせて約3000時間プレイしています。その観点で使い勝手を紹介できればと思います。
この記事を読むとM1/M2 Macで自分に合ったおすすめのキャプチャーボードを知ることができます。
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先に結論からお伝えすると以下の通りです。
AVerMedia GC553+ またはElgato Game Capture HD60X:M1/M2 Mac以外にWindowsも使っていて、PS4 ProやPS5などより高画質のゲームをスムーズな画質でストリーミング・録画したい人向け
キャプチャーボードとは
キャプチャーボードはゲームの動画を記録したり、ネットで配信するための機器です。
ビックカメラのウェブサイトに以下の説明がありました。
キャプチャーボードとは、ゲーム機などの映像や音声信号をパソコンに出力するための機器です。データはパソコンのストレージに保存されるため、自分の実況スタイルに合わせて編集することが可能。パソコンを使わず本体のメモリカードに直接保存できるモデルもあります。
図にすると以下の通りです。AverMediaのGC553を例にあげていますが、今回の記事でご紹介する他のゲームキャプチャーも接続の考え方はほぼ同じです。
製品概要
今回比較する製品は以下の４つとなります。
どの製品もM1/M2 Macで動作します。4K HDRパススルー、1080p 60fps録画・ストリーミングに対応しており、サイズはいずれもコンパクトで、ポートの種類や接続方法にもそれぞれ特徴があります。ただし、Macではどの製品もHDRに対応していないのでご注意ください。
| Elgato Game Capture HD 60S+ | Elgato Game Capture HD 60X | AVerMedia Live Gamer Extreme 3 GC551G2 | AVerMedia Live Gamer Ultra GC553 | |
|---|---|---|---|---|
| パススルー | 4K HDR 60fps | 4K HDR 60fps | 4K HDR 60fps | 4K HDR 60fps |
| 録画画質 | 4K HDR 30fps/ 1080p HDR 60fps |
4K HDR 30fps/ 1080p HDR 60fps |
4K 30fps/ 1080p 60fps |
4K HDR 30fps/ |
| ストリーミング | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| サイズ (mm) | 112 x 75 x 19 | 112 x 72 x 18 | 112.5 x 66.1 x 20.9 | 112.6 x 66.2 x 26 |
| 出力 | HDMI 2.0 | HDMI 2.0 | HDMI 2.0 | HDMI 2.0 |
| VRR | ✕ | ◯ | ◯ | ✕ |
| 価格 | 29,500円 | 23,800円 | 20,182円(日本版) | 31,480円（日本版） |
| 備考 | HDR録画はWinのみ | HDR録画はWinのみ | HDR録画非対応 | HDR録画はWinのみ |
性能比較
| Elgato Game Capture HD 60S+ | Elgato Game Capture HD 60X | AVerMedia Live Gamer Extreme 3 GC551G2 | AVerMedia Live Gamer Ultra GC553 | |
|---|---|---|---|---|
| パススルー | 4K HDR 60fps | 4K HDR 60fps | 4K HDR 60fps | 4K HDR 60fps |
| 録画画質 | 4K HDR 30fps/ 1080p HDR 60fps |
4K HDR 30fps/ 1080p HDR 60fps |
4K 30fps 1080p 60fps |
4K HDR 30fps/ |
| VRR | ✕ | ○ | ○ | ✕ |
| ビットレート上限 | 60Mbps | 非公開 | 120Mbps | 100Mbps |
| フレームレート | 最大240fps | 最大120fps | 最大240fps | 最大240fps |
| 備考 | HDR録画はWinのみ | HDR録画はWinのみ | HDR録画非対応 | HDR録画はWinのみ |
パススルー
どの製品も、最大4K HDR 60fpsのパススルーに対応しており、高画質で遅延なくゲームをプレイしながら録画・配信することが可能です。
録画画質
GC553は1080P 120fpsの録画に対応しており、FPSなどの動きの早いゲームをよりスムーズに録画・配信できます。ただし、120fpsに対応しているのはWindows用のRECentralという付属ソフトを使用した場合となっており、Macの場合は1080P 60fpsまでとなっています。
GC551G2以外はHDRに対応しています。HDRはWindowsのみ対応となっているため、PS5などのHDR対応機種でかつWindowsを使った配信を考えている、という場合以外は考慮しなくても良いかもしれません。
VRR
PS5のようなVRR（可変リフレッシュレート）に対応している機種で、動きの早いゲームを配信・録画をする場合はVRR機能付きがおすすめです。
VRRとは可変リフレッシュレート（Variable Refrach Rate)の略語で、ディスプレイの表示タイミングとPCやゲーム機の表示タイミングを合わせる技術です。
ディスプレイ側の表示タイミングがずれると、映像がカクついたり、画像が上下にずれる（ティアリングといいます）ことがあり、ゲーム体験が悪化していました。
上の画面がVRR無し、下の画面がVRRありになります。
ソース: elgatoウェブサイトより
ビットレート
ビットレートとは１秒間に送受信できるデータの量で単位はbpsです。GC551G2は120Mbpsと最も高い画質で録画・配信が可能です。ただし、ビットレートが高くなるほどファイルの容量も大きくなるため注意が必要です。
フレームレート
フレームレートは１秒間に表示できる映像の枚数で単位はfpsです。HD60Xは120fps、それ以外はどの製品も、最大240fpsのフレームレートとなっており、より滑らかな動画の配信・録画が可能となります。
価格比較
Amasonでの各製品の価格を比較します(2023年８月現在）。GC551G2とGC553はそれぞれ20％、19%引の大変お買い得な価格となっています（下の表は割引後の価格です）。GC551G2については以下の価格からクーポン適用でさらに1,000円引きとなります(８月末まで)。
| Elgato Game Capture HD 60S+ | Elgato Game Capture HD 60X | AVerMedia Live Gamer Extreme 3 GC551G2 | AVerMedia Live Gamer Ultra GC553 | |
|---|---|---|---|---|
| 価格 | 29,500円 | 23,800円 | 20,182円(日本版) | 31,480円（日本版） |
付属品の有無
いずれの製品にもHDMIケーブルとUSB-Cケーブルが付属しています。
MacBook Airの場合USBケーブルを別途購入する必要がある
M1/M2 MacBook Airと接続する上での注意点は、USB-C to USB-Cのケーブルを別途購入しなければならない点です。その際に必ずUSB3.0以降のケーブルを選ぶようにしてください。私は別のキャプチャーを接続した際に間違って伝送速度の遅いUSB2.0のケーブルを最初使ってしまい、録画画面がカクカクする現象で小一時間悩んでしまいました。
おすすめのキャプチャーボード
上記の性能や価格比較を考慮するとおすすめのキャプチャーボードは以下となります。
AVerMedia GC553+ またはElgato Game Capture HD60X:M1/M2 Mac以外にWindowsも使っていて、PS4 ProやPS5などより高画質のゲームをスムーズな画質でストリーミング・録画したい人向け
まとめ
Mac用として人気のあるElgatoとAverMedicaのM1/M2用キャプチャーボードを比較し、それぞれの特徴や性能、価格などを詳しく解説しました。
どの製品もM1/M2 Macで高品質な画質でゲームの配信や録画をすることが可能です。
おすすめは、ニンテンドースイッチを主に使う人はAVerMedia GC551G2、M1/M2 Mac以外にWindowsも使っていて、PS4 ProやPS5などより高画質のゲームをスムーズな画質でストリーミング・録画したい人はAVerMedia GC553+ またはElgato Game Capture HD60Xとなります。
この記事を読んで興味を持ちましたらぜひM1/M2 Macでもゲームの録画や配信に挑戦していただければと思います。
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